Sikaflex-292i
船舶用途多目的接着剤
Q5W-SKC-021-005
Sikaflex-292iは、空気中の湿気によって硬化する1成分形ポリウレタン接着剤です。チキソ性のあるペースト状で形状保持性が良く、硬化後は非常に優れた接着性と良好な機械的強度を発揮します。 Sikaflex-292iは、国際海事機関(IMO)の防火基準を満たしています。
振動・衝撃を吸収
動きに追従できる
上塗り塗装が可能
※消費期限があるため返品ができません。ご注意ください。
※best before end of 〇/20XXとは消費期限ではなく、最高品質を表す期間で1~2か月程度過ぎていても
問題なくご使用できます。
このため、表示期限を過ぎていても商品の返品は受け付けできませんのでご注意ください。
特長
良好な目地充填性
上塗り塗装が可能
多種多様な被着材に良好な接着
舵輪マーク承認済み
無溶剤で低VOC
適用範囲
Sikaflex-292iは、強い振動・衝撃にさらされる船舶の構造接着用途に適しています。金属、特にアルミニウム(アルマイト処理を含む)、金属用プライマー、2成分形塗装面、セラミックス系材料、GRP(不飽和ポリエステル樹脂)やABSなどの樹脂の接着に適しています。 応力亀裂を起こしやすい材料にSikaflex-292iを使用する場合は、材料メーカーに確認の上、使用前に現物の被着材で試験を実施してください。 本製品は施工経験のある専門業者での使用を前提としています。実際の被着材と作業環境で試験を実施し、接着性と材料の適合性を必ず確認してください。
製品詳細
主成分 | 1 成分形ポリウレタン |
色 (CQP001-1) | ホワイト |
硬化機構 | 湿気硬化 |
密度 (未硬化) | 1.3 kg/l(色により異なります) |
形状保持性 (CQP061-1) | とても良い |
施工温度範囲 | 10 ~ 40 ℃ |
スキンタイム (CQP019-1) | 40 分 A |
オープンタイム (CQP526-1) | 30 分 A |
硬化速度 (CQP049-1) | グラフ参照 |
収縮率 (CQP014-1) | 2 % |
硬度 (ショアA) (CQP023-1 / ISO 7619-1) | 50 |
引張り強度 (CQP036-1 / ISO 527) | 3 MPa |
破断時の伸び (CQP036-1 / ISO 527) | 600 % |
引裂き強度 (CQP045-1 / ISO 34) | 8 N/mm |
引張りせん断強度 (CQP046-1 / ISO 4587) | 2 MPa |
適用温度範囲 (CQP509-1 / CQP513-1) | -50 ~ 90 ℃ 4 時間:120 ℃ 1 時間:140 ℃ |
保存期間 (CQP016-1) | 12 ヵ月 B |
CQP = Corporate Quality Procedure | B) 23 ℃ / 50 % r. h. | C) 25 ℃以下で保存 |
硬化機構
Sikaflex-292iは空気中の水分(湿気)との反応により硬化します。一般的に低温低湿時は空気中の水分が少なく、硬化は遅くなります。(グラフ1参照)
グラフ 1: Sikaflex-292iの硬化速度
耐薬品性
Sikaflex-292iは、一般的に、淡水、海水、希酸および希アルカリ溶液に耐性があります;燃料、鉱油、植物性および動物性油脂に一時的な耐性があります;有機酸、グリコール酸アルコール、濃無機酸および濃アルカリ溶液または溶剤には耐性はありません。
施工方法
下地処理
表面は清潔で乾燥させ、グリス、オイル、そしてホコリを完全に取り除いてください。表面処理は、被着材の種類や仕様によって決まり、長期的な接着には極めて重要です。下地処理の方法は、適切なSika Pre-Treatment Chartの最新版でご確認いただけます。これらの処理方法は経験に基づくものであり、いかなる場合でも現物の被着材での事前試験にて検証してください。
施工
Sikaflex-292iは10℃から40 ℃の間(外気温や製品)で施工することができますが、反応性および施工性能の変化を考慮してください。被着材とシーリング材の最適温度は、15 ℃から25 ℃の間です。
低温時の粘度上昇を考慮してください。施工を容易にするために、使用前に接着剤を室温に戻してください。
接着剤の厚さを均一にするために、三角形状でのビード塗布を推奨します(図1参照)。
図 1: 三角ビードを図のように圧着してください。
Sikaflex-292i は、ピストン式のハンドガン、エアーガンまたは電動ガンで塗布することができます。オープンタイムは、高温多湿環境において非常に短くなります。必ずオープンタイム内に部材を取り付けてください。接着剤の膜が形成された後は、絶対に部材を取り付けないでください。
仕上げ
均しおよび仕上げはシーリング材のスキンタイム内に行う必要があります。Sika Tooling Agent Nの使用をお勧めします。他の仕上げ剤は適合性および互換性について、使用前に試験にて確認してください。
除去
硬化前のSikaflex-292iは、Sika Remover-208または他の適切な溶剤を用いて工具や機器から取り除いてください。硬化後は機械的に取り除くしかありません。手など皮膚に付着した場合は、直ちにSika Cleaner-350Hまたは適切な工業用ハンドクリーナーおよび水で洗い流してください。溶剤は使用しないでください。