Sikaflex-298 600ml
僅かなチキソ性をもつ船舶向けデッキ用接着剤
Q5W-SKC-021-008
Sikaflex-298は、空気中の湿気との反応により硬化する、僅かなチキソ性をもつ1成分形ポリウレタン系接着剤です。チークデッキの接着に使用されます。 Sikaflex-298は、国際海事機関(IMO)が定めた規制に適合しています。
木甲板固定用接着剤
セルフレベリングタイプ
減音効果
※消費期限があるため返品ができません。ご注意ください。
※best before end of 〇/20XXとは消費期限ではなく、最高品質を表す期間で1~2か月程度過ぎていても
問題なくご使用できます。
このため、表示期限を過ぎていても商品の返品は受け付けできませんのでご注意ください。
特長
オープンタイムが長い
僅かなチキソ性
消音特性
弾性体
可燃性の溶剤を含まない
適用範囲
Sikaflex-298は、合成樹脂(ポリエチレンおよびポリプロピレンを除く)製のデッキカバー材、およびサブデッキ表面の上に設置されるチーク板の接着に適しています。GRP、船舶用合板、スチール、防錆処理(エポキシやポリウレタン-アクリル系)されたアルミニウム、およびステンレスを含む被着材に適しています。
Sikaflex-298は、Sikaflex-298 FC よりスキンタイムが長く、高温多湿が想定される場所でも使用することができます。
Sikaflex-298は、施工経験のある専門業者での使用を前提としています。使用する被着材に対する接着性と使用条件の適合性の事前確認は必ず実施して下さい。
製品詳細
代表的な製品データ
主成分 | 1成分形ポリウレタン |
色 (CQP001-1) | ブラウン |
硬化機構 | 湿気硬化 |
密度 (未硬化) | 1.2 kg/l(色により異なります) |
形状保持性 | 僅かなチキソ性 |
施工温度範囲 | 10 ~ 35 ℃ |
スキンタイム (CQP019-1) | 100 分 A |
硬化速度 (CQP049-1) | グラフ1参照 |
収縮率 (CQP014-1) | 6 % |
硬度 (ショアA) (CQP023-1 / ISO 7619-1) | 30 |
引張り強度 (CQP036-1 / ISO 527) | 1.2 MPa |
破断時の伸び (CQP036-1 / ISO 527) | 600 % |
引裂き強度 (CQP045-1 / ISO 34) | 4 N/mm |
適用温度範囲 (CQP509-1 / CQP513-1) | - 50 ℃ ~ 90 ℃ |
保存期間 (CQP016-1) | ソーセージパック:12 ヵ月 B |
CQP = Corporate Quality Procedure | A) 23 ℃ / 50 % r. h. | B) 25 ℃以下で保存 |
硬化機構
Sikaflex-298は、空気中の水分(湿気)との反応により硬化します。一般的に低温低湿時は空気中の水分が少なく、硬化は遅くなります。(グラフ参照)
グラフ 1: Sikaflex-298の硬化速度
耐薬品性
Sikaflex-298は、一般に、淡水、海水、希酸および希アルカリ溶液に耐性があります; 燃料、鉱油、植物性および動物性油脂に一時的な耐性があります; 有機酸、グリコール酸アルコール,濃無機酸および濃アルカリ溶液または溶剤には耐性はありません。
施工方法
下地処理
表面は清潔で乾燥させ、グリス、オイル、ホコリ、汚染物質を完全に取り除いてください。
表面処理は、被着材の種類や仕様によって決まり、長期的な接着には極めて重要です。下地処理の方法は、適切なSika Pre-Treatment Chartの最新版にてご確認いただけます。これらの処理方法は経験に基づくものであり、いかなる場合でも現物の被着材での事前試験にて検証してください。
施工
Sikaflex-298は、10℃~35℃で施工することができますが、反応性および施工特性の変化を考慮しなければなりません。
被着材およびシーリング材の最適温度は15℃~25℃です。接着剤は、広範囲な接着面をクシ目ゴテ(溝の深さ約4mm)で塗布します。使用量は1 m2当たり約1.2リットルです。被着材が湿気を通さない場合や、硬化速度を速める必要がある場合は、被着材同士を接合する前に水を軽く噴霧します(エアゾールスプレーまたはスプレーガンを使用して、1m2当たり約10gの水を噴霧します) 。部材を接合するときやジョイント部に充填する際には、空気が入らないようにしてください。部材を貼り合わせるときには、接着剤が固定されるまで少なくとも3時間はしっかりと圧着させてください。
高温多湿環境においては、オープンタイムが非常に短くなります。必ずオープンタイム内に部材を取り付けてください。接着剤の膜が形成された後は、絶対に接着部材を取り付けないでください。
除去
未硬化のSikaflex-298は、Sika Remover-208または他の適切な溶剤を用いて工具や機器から取り除いてください。硬化後は機械的に取り除くしかありません。手など皮膚に付着した場合は、直ちにSika Cleaner-350Hまたは適切な工業用ハンドクリーナーおよび水で洗い流してください。溶剤は使用しないでください。